国際情勢 international affairs 2003 12 24
日本において、国際情勢について書かれた本が多いですが、
抜けていることがあります。
たとえば、アメリカについての記述です。
アメリカは、政治大国、軍事大国、経済大国ですが、
宗教大国でもあります。
アメリカは、宗教国家です。
単純に、キリスト教国とも言えません。
キリスト教とユダヤ教が融合した宗教に近いのです。
これは、大統領教とも言えるでしょう。
大統領が、教皇に相当しているのです。
あるいは、これは、キリスト教原理主義と言えるかもしれませんが、
アメリカにおいて、キリスト教原理主義は、巨大な勢力です。
そういうわけで、一方の雄であるイスラム教原理主義と激突するのは、
当然の帰結と言えるかもしれません。
次に、ローマ法王(Holy Father)の存在です。教皇のことです。
この存在は、日本においては、軽視されています。
確かに、バチカン市国は、世界で一番、小さな国ですが、
外見で判断してはいけません。
大きな者は小さくされ、小さな者は大きくされるという言葉があります。
バチカン市国は、言ってみれば、氷山の一角です。
ローマ法王は、宗教家であると同時に、政治家です。
国際政治において、巧みな采配をふるう時があります。
日本の天皇とは、役割が違うのです。
日本において、宗教教育は必要です。
それは、特定の宗教を教えるということではありません。
世界に、どんな宗教があって、どんな役割をしているか、
どんな影響力があるか.。
それを教育において、教えるべきです。
これが、日本人が、国際人となるための第一歩です。